アフィリエイトの会計処理・運営会社・支払期限など会計処理や申告書の作成に必要な情報をまとめた記事です。
目次
アフィリエイトの会計処理
アフィリエイトの収入についても、確定申告や会社の経理上、仕訳や会計処理が必要になってきます。
その際の仕訳や会計処理について解説していきます。
アフィリエイトの売上はいつの日付でどの金額を会計上仕訳として登録する必要があるのか
まずは、「アフィリエイトの売上はいつの日付でどの金額を会計上仕訳として登録する必要があるのか」という点です。
以下の図でいうと③の支払確定された(支払われる金額が確定した日付)のレポートの金額を売上として認識していく必要があります。
(月ごとの金額で月末の日付で問題ないかと思います。)

なぜ支払確定時に売上として認識していくのか?
なぜ支払確定時に売上として認識していく必要があるのか、というと会計上では、収入を得ることのできる権利が確定したときを売上発生のタイミングとしてするためです。
細かいタイミングや承認・支払確定の状況はASPやアフィリエイト案件によって異なると思いますが、一例です(②と③が同じ月のことが多いかもしれませんが。)。
①で1月にアフィリエイト収入の発生
②で2月に①の収入の承認となる
③で2月に支払確定(3月分の支払確定レポート)
④で3月末に口座への入金
となるとお金を得る権利を得るタイミングは2月となるため、2/28に1,500円を売上として、仕訳や会計処理を行う必要があります。
アフィリエイトには発生報酬や注文報酬など、クリックやクリックして購入された際の収入がレポートに反映されると思います。
しかし、承認されない場合には、お金を得る権利として確定しない可能性もあります。
そのため、確定ベースで売上を登録していく必要があります。
実例でのご紹介
文章だけだとわかりづらいと思いますので、実際の例をバリューコマースの例でご紹介させていただきます。
バリューコマースの場合の例
実例でバリューコマースの画面を記載しています。



画像の状況の確認
まずは状況を実例にあてはめていきます。上のバリューコマースの例では、以下のような状況となっています。
①2019/8/22、2019/8/28、2019/9/5、2019/10/26にクリックされて(画像Ⅰのクリック日)、2019/9/3、2019/9/17、2019/9/22、2019/10/16に成果が発生しています(画像Ⅰの注文日)。
②2019/11/14、2019/11/14、2019/11/14、2019/11/29に発生報酬の承認(画像Ⅰ処理日)がされています。
③2019年11月の承認額の合計として1,400円が承認されています(画像Ⅱ)。(画像の公開の関係上、1,400円としています。)
④11月に承認された実際の支払は1月に支払(口座への入金)がされています(画像Ⅲ)。(バリューコマースは翌々月15日)
実際に会計上ではどう売上としていくのか
③11月で承認された金額の合計が1,400円(報酬合計(税込))となりますので、11月の売上として1,400円を会計処理をしていく必要があります。
そして実際の振込自体は1/15ですが、その場合には売上としてではなく、売上の入金として会計処理をしていきます。
実際の会計処理
実際の会計処理を前述のバリューコマースの例でご紹介させていただきます。
11月の承認額の確定時
日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
11/30 | 売掛金 | 14,000円 | 売上 | 14,000円 |
預金口座への入金はまだですが、11月にアフィリエイト収入が確定され、1月に入金の予定が確定したため、11/30に売上と登録します。
売掛金というものは未回収の代金を意味しています。お金をもらえる権利だと思っていただければよいかと思います。
1/15に口座に入金があったとき
日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
1/15 | 預金 | 14,000円 | 売掛金 | 14,000円 |
1/15に入金があった場合には売上とせずに売掛金として登録していくことになります。
売上ではなく、11月に発生したお金をもらえる権利の入金があったという登録になります。
実際の具体的なバリューコマースのレポートからの会計処理のやり方などはこちらから
留意点
上記は一般的にアフィリエイトの事業(ネット広告など)を本業している方・会社向けの処理になりますので、あくまで副業で事業の規模で運営しているわけではない方や会社のHPやコンテンツに一部本業とは別で運営されているようなケースの場合には処理が異なる可能性があります。